捨てる痛み
時間マネージメントコーチの山中真理子です。
もうすぐ、大掃除ですね。ということは、
あれこれ不用品を捨てる時期。
「断捨離」「ミニマムな暮らし」「整理収納」などの単語も雑誌でも見かけますよね。
ここでスパッと捨てられる人もいれば
どうしても捨てることができずにモノが増え続けてしまう人もいるかもしれません。
「捨てる」、特に「まだ使えるもの」を「捨てる」のは時に罪悪感を伴う行為です。
捨てるたびに心が痛いというかね。
我が家は引っ越しが多いのでそもそもモノが増えないように
必要ないものはどんどん整理するようにしています。
・リサイクルに出す
・フリマアプリで売る
・どうにもならないものは捨てる
でも、捨てる理由もあって
そんな捨て慣れている私ですらもやっぱり
「もったいないな・・・」
「とりあえず取っておこうかな・・・」
「でもなぁ、でもなぁ」という気持ちはよぎります。
ある時に掃除に関する本にこんなことが書いてありました。
あえてその痛みを感じながら捨てるのが大事。
その痛みで「もう無駄な買い物はしないようにしよう!」と思えるのです
もう誰の本だったかも忘れてしまい残念なのですが
この言葉を読んで以来、
この心の痛みは「捨てる責任(捨てることを選んだ責任)」なんだな!と思うようになりました。
私をモヤイラっとさせた投稿
先日、ある方がSNSに
「義理の親から送られてくる食べ物が食べる気にならないもので捨てている」
という話を書いていました。
まあ、あまり詳細は書けないのですが、
自分でもそれは食べたくないなと思う内容でした。
でも、同時に、なぜか非常にモヤイラっとしたんです。
で、自分は一体何が嫌なんだろう??と分析してみることにしました。
1、自分のおばあちゃんも似たようなことをしていたから
私が子供のころ、うちの祖母がよく田舎に荷物を送っていました。
田舎に住む親せきの子のための服だったり、お菓子だったり。
でも、子どもながらに
それ、サイズ大丈夫なのかな?→一緒に暮らしていないと大抵サイズ感つかめてない
うーん、ファンシーなアップリケが付いてるね→カワイイの感覚が違う
など色々思うところがあるものが混ざっていました。
いくら田舎でも洋服は売ってると思うんだけどなぁ、なんて心の中で思ったりもしてね。
でも、田舎の親戚のことを考えながら買っている様子を見ていて、
これがばあちゃんなりの優しさなんだなぁとも感じていたんです。
だから、たとえちょっと変な子供服が混ざっていたとしても
受け取ってくれる田舎の親戚が
「ありがとう」って言ってくれる優しい人だといいなぁと思っていました。
うちは両親が町工場をやっていて、私も妹もばあちゃんに沢山面倒を見てもらっていました。
昨年、ばあちゃんは98歳で亡くなりました。
遊びに行くと出してくれたヤクルト
わざわざ孫が来た時のためと酒屋さんに配達してもらっていた瓶のオレンジジュース
私や妹のために縫ってくれた浴衣
田舎に送っていた段ボールいっぱいの荷物
中にはちょっと感覚がずれているものがあったとしても
そういうのをひっくるめて、どれもばあちゃんの優しさだなぁと思い出したのでした。
それで、自分がモヤイラっとしたのは
受け取った側よりも送った側に感情移入したからだと気が付いたのです。
2、それ、SNSに書いちゃう??
捨てるのはもったいなから送らないでほしい!というのは実に正論です。
それを運ぶ配達の人にだって悪い気もするし、配送費もかかる。
どうせ送ってくれるなら、好きなもの、あるいはよそに分けやすいものでお願いしたい。
それはもう本当に正論です。
そして当然、それを食べないからと捨てるときには非常に心が痛むのだと思うんです。
なんでこんなもん送ってくるのさ!的にイライラするのでしょう。
何度も食べられませんと言っているのにもったいないと思うのでしょう。
でも、それって相手が悪いという話なのかな?
少なくてもお気持ちだけはしっかり受け取るとして
それに伴う痛みやイライラは「捨てることを選んだ自分の責任」だと思うんです。
それに、もしそういう選択をしたとしても
それをSNSなどに書くことは絶対に絶対にないな!と思います。
そういうのは自分だけの心にしまっておくことなんじゃないかなと。
だって、ばあちゃんが(すいません、うちのばあちゃん何度も登場させて)送った洋服を
田舎の親戚がSNSで「これ、マジないし~」とか書いていたら猛烈に嫌だと思うから。
たとえ自分が見ていないとしてもね!
ようは、自分はここに一番イラっとしたのだと気が付きました!
私は普段そういう嫌だなと思う投稿があってもわざわざ記事にしません。
だけど、これはなんとなく書いておきたくなったことなので
その方を批判する目的ではないことも分かっていただきたいなと思います。(*- -)(*_ _)ペコリ
さあ、選択です
「買う」のは簡単。でも、「捨てる」ほうがずっと大変。
そんな風に思うことはありますよね。
子どもが生まれて手狭になった夫婦用のでっかいベッド。
子どもが数回頭などをぶつけて流血したため危険物と見なされた素敵なガラスのローテーブル
小さくなって乗れなくなった子供用の自転車
などなど
みんな手を離れていきました。
もったいない、
まだ使えるのに、
本当にいいの?色々思うところはありました。
それでも、買った者、もらった者はその捨てるを選ぶ責任から逃げてはいけない気がします。
そして、誰かから贈られたものに対しては
それをどうする選択をしても自分の心に止めておこうと思います。
(これは捨てるのは「悪」という話ではないのでね)
さあ、大掃除です。
捨てるも残すも選ぶのは自分。モノを捨てて心が痛いこともきっとあるでしょう。
でも、そこから逃げずに選択していこーね!
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yamanakamariko
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